ドラマ マザー・ゲーム
2015年にTBSで放送されたドラマ、「マザー・ゲーム」を観ました。
このドラマは、ほとんどの園児が小学校受験をする超名門幼稚園で起こる、ママさん同士の熾烈な覇権争い、お受験戦争を舞台にした作品でした。
その中でも主に、五人のお母さんに焦点が置かれており、それぞれが幼稚園内やプライベートにおいて問題を抱えつつも、相手には悟られまいと仮面を被り振る舞まっています。
木村文乃さん演じる主人公は、シングルマザーであり、子供の小学校受験など考えたこともない平凡なお母さんでしたが、名門幼稚園の園長との偶然の出会いにより、年長から急遽この幼稚園に通うことになります。
価値観の全く異なる世界に突如参入したお母さんと子供。その二人の存在が、殺伐とした居心地の良くない階級コミュニティと化していた幼稚園を、徐々に壊していきます。
本当に大切なものを見失って、自らを押し殺し偽って過ごしていたお母さん達が、凝り固まった価値観・考えから脱却し、成長する姿は勇気を貰えます。
ある幼稚園の、さらにそのお母さん同士。狭い箱の中で起こる様々なドラマ。フォーカスを絞ることで、伝えたい内容が観ている人に分かりやすくダイレクトに運ばれ、作品として締まっている印象を受けました。
ドロドロとした、女性の権力争いのような作品のように聞こえたかもしれませんが、実際はユーモアありでクスッと笑えるシーンから、シリアスで繊細な感情展開まで幅広く収まっています。
このドラマを観たあと、街中で幼いお子さんを連れているお母さんを見ると、他人事とは思えない、頑張れー!って気持ちになりました。笑
最後に、安達祐実さんがお母さん役なのに、めっちゃ可愛くて、アンチエイジングの神さまだなぁと改めて思いました。笑