本 実験思考
先日「実験思考」という本を読みました。
著者は株式会社バンクの代表取締役の光本勇介さんです。
本書は、光本さんが今までに経験してきたことについて書かれたものです。
天才起業家と呼ばれるほど、数々の予想外のビジネスを立ち上げてきた著者の頭の中を覗くことができ、とても刺激を受けました。
この本の出版自体も光本さんの実験的試みというのがなによりも衝撃です。
この本は、原価で売られていて、電子版の書籍だとなんと無料という破天荒さ。
ただ、それで終わりというわけではなく、本の最後にQRコードが掲載されて、それを読み取ると、追加でお金を支払う事ができるという、後払い可能というものです。
今までの出版業界の常識を破った本の売り方。読者がこの本を読んで、価値のあるものだと感じたら、その分だけお金を追加できるという、価値主義的な発想の販売方法。
おもしろくなくて、後払いされなければ、まったく利益は上がらない。まさに、本当の実力勝負という感じがして、感動しました。
定価で本を売る時に比べて、今回「実験思考」の売り方は、儲かるのか。
この課題を実際の市場で行う大胆さ。ビジネスを楽しみながらやっているのが、本の中身からも、とてもよく伝わってきました。
これからは、このような販売の方法に変わっていくのでしょうか。
もしそうなると思おうと、どんな世の中になるのかわくわくします。