shun's blog

日常をゆるく綴っています。特に読書/映画/野球/旅が好きです。

本 悪意

東野圭吾さんの作品である「悪意」を読みました。

 

この本は、ミステリー・推理小説で、フーダニットやハウダニットではなく、ホワイダニットを軸にした物語です。

 

物語の前半で事件は解明、「もう終わりか~」なんて思っていると、実はそこからこの小説は動き出します。

 

それも一度は、上手くストーリーができあがり完結したと思っていると、その全てが覆されて、新たなステージに誘導されていきます。

 

冒頭でも言いましたが、この小説の軸は、ホワイダニット、犯行の動機が軸になっているわけですが、この真の動機こそが、読んでいる人を衝撃の落とし穴に落とし入れます。

 

最後の落とし穴にはまるまでに、いくつもの扉を開け、過去に遡り、人間の底知れぬ憎しみや憎悪を垣間見て、真の結末にたどり着きます。(落とし穴のそこに答えがあります。)

 

作者の東野圭吾によって、痛快なまでにミスリードをされ、振り回されたあとに、真相に行き着くと、タイトルにある「悪意」の二文字が、読者の心に取り残され、なんとも言えない感情に飲み込まれます。

 

人間心理の深層を見事に書き表していて、ストーリー展開も二転三転とする本作の構造力は、なかなか真似できるものではないなと、感動しました。

 

映画 ぼくは明日、昨日のきみとデートする

福士蒼汰さんと小松菜奈さん主演の映画、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を観ました。

タイトルや、雰囲気から感動系のありがちな恋愛映画かな〜と思いつつも、友達に勧められたので観てみることに。

※以外内容のネタばれあります。

物語の設定が、今までに無いような不思議でSFちっくなファンタジー性に溢れているのに、驚きました。

「時間の流れ」というテーマのもと、時の進み方が違う世界の二人の恋愛です。

お互いが、過去を共有し、思い出を分かち合うことのできない辛さ、切なさ。一方の距離が近ずくと、もう一方の距離は遠ざかっていくもどかしさ。

物語中では、この関係性を「地球と月」に例えているのがとても印象的でした。

月は地球の周りを一定の間隔、速度で周り続けているけれど、お互いが寄り添い同じ速度で進む(周る)ことはない。それでも、地球からはいつも姿形は変わりながらも、月の存在を確認できる。

このような、どこか切なく、哀しい関係を、恋愛に当てはめて描かれているのがこの映画の一番の特徴だと思います。しかし、切なさや哀しさの中にも、お互いを思う気持ち、愛情の温かさが滲み出ていて、とても考えさせられます。

全く時間の流れが逆の世界に生きる二人であるけれど、お互いを思う気持ちは2つの世界の垣根を超えた普遍性があるのだと感じました。



とても感動します(笑)
ぜひ一度観てみてはいかがですか?

映画 ビューティフル・マインド

今日は、2001年に公開された映画、「ビューティフル・マインド」を観ました。


※内容のネタバレあります。すみません。


天才的な頭脳を持つが、実は統合失調症を患う主人公のジョン・ナッシュ


統合失調症により、幻覚が見えているがそれを現実と思い続けて生きていく。


幻覚に出てくる人に依頼されて、諜報機関の一員として活動していると思いこんでいた。


しかしある日、精神科医によって精神病院へ連れていかれ、自分が統合失調症だと初めて言われ、困惑する。その時、結婚していた妻も衝撃を受ける。


今まで、現実と思っていたものが非現実のもので、存在していないと分かった時の絶望的な苦しみに、私生活は一変して、抜け殻のようになってしまう。


しかし、そんなジョンを妻の献身的で、愛の深い支えによって、彼もまた新たなスタートを切り出す。


再スタートを切ったが、幻覚に悩まされすぐには、世間に馴染むことができなかったが、そこでも妻の圧倒的な愛情と大学時代の友人のサポートもあり、徐々に周りと打ち解けていく。


そして、そのまま時が経ち、彼の学説は世界的に注目され、ノーベル賞を受賞する。という内容です。



この作品では、主人公を演じるラッセルクロウの迫真の演技に圧倒されます。統合失調症を患う天才という、難しい役どころを見事に演じ切っていて、物語に引き込まれます。


また、主人公を献身的に支え続けた妻の愛は、観る人に多くの感動を与えてくれます。

夫婦で共に困難を乗り越えて、最期には最高の形で結果が実り、勇気と希望に満ち溢れた作品です。


特に、エンディングのノーベル賞受賞のスピーチは短いながらもとても深い内容で、妻への愛に対する感謝が述べられて、とても印象に残りました。


とても、心を揺さぶられる映画でした。

本 ブランド人になれ!

田端信太朗氏の書いた本、「ブランド人になれ!」を読み終えました。


この本は、サラリーマンでありながらも、トップのプロ野球選手やサッカー選手くらいに稼ぐ「ブランド人」になる為のアドバイスが書いてあります。


一言で言うならば、人生という大海で湧き起こるビッグウェーブにのれ!ということだと思いました。


安定を求める人が大半を占めると思われる、現代社会で、そのような一サラリーマンで終わらずに、ブランド人になり一旗あげ、一度きりの人生波瀾万丈生きることのかっこよさを感じました。



この本の中で特に刺激を受けた言葉があります。「現地、現物、現場を体感せよ」です。


IoTの時代になり、情報は溢れる現在においては、真実とは異なる情報も錯綜していて、自分の目でみて体感していないにもかかわらず、そのような情報を鵜呑みにしてしまうのはとても恐ろしいし、何か悔しいなと思いました。


このような、情報がありすぎる世の中でこそ、自分を信じ、正直に誠実に相手の事を思いやる。そして、そのような基盤を持った上で受け入れる。といういつの時代であっても、大切なことがやはり大切なのだと改めて感じました!


とても熱量のある本でした。

本 「また、必ず会おう」と誰もが言った。

今回読んだ本のタイトルは、


「また、必ず会おう」と誰もが言った。


作者は、喜多川泰さんです。


あらすじは、熊本の高校生が、自分のメンツを守るためについたひょんな嘘から、東京へ行かなければならなくなります。しかし、帰りの飛行機に乗り遅れ、帰れなくなったところからこの物語は急加速します。


多くの人との出会いが、この高校生の考えを変えて行き、多くの人の支えを受けてようやく熊本に帰ることができます。


旅先で出会う様々な人達の教えや考えは、見ている僕たちの心にも、鋭く刺さってきます。


僕たちに、人生を歩む上で本当に大切なものを思い出させてくれる、ほんのすこし背中を押してくれる、ほっこりとさせてくれる、そのような本です。



若い人からお年寄りまで、全ての世代の人々の心に響く、人生とは何かという命題に対して、考えるきっかけを与えてくれる作品です。



是非読んでみてください!

本 メモの魔力

「メモの魔力」という本を読みました。


著者は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長の前田祐二さんです。


前田さんの本は「人生の勝算」も過去に読んだことがありました。



「メモの魔力」という本は、ただメモを取るノウハウ本ではなくて、メモを取ることで人生を豊かに、夢を実現する方法が、論理的に書かれています。


特に、メモによる物事の本質を抽出する事の大切さがとても印象に残りました。


この本に出会う前は、メモとは単に脳の容量をカバーするための外付けハードディスクのような役割で、メモを取ることによって、夢を実現するという発想はありませんでした。


しかし、今なら著者のいう本当のメモの力、まさに魔力ともいえる凄さを理解することができます。地道な努力、そのメモをとるという行為こそが、物事の本当に大切な隠れた財宝を見つける宝の地図になるのだと。



また、巻末には前田さんの自身も、ノートに書いて答えたという1000問の質問があります。


就活の際に前田さんは自己分析として、その質問に答え、そのノートは15冊にも及んだそうです。


前田さんのそのような圧倒的な自己分析と、日頃からの尋常じゃないメモの量。そこで得られた、自分に対するとてつもなく深い理解と、抽出して得られたアイデアを軸にして、ぶれない生き方を見つけてきたのだと思うと、今の活躍振りは、必然なんだと思います。


自分と真剣に向き合う事は、意外と多くの人ができてないのかもしれません。


一度きりしかない人生を、ただ漠然と生きるよりも、なぜ、どうして、と思考して抽出して、転用して生きていく方が、本当に自分のやりたい事が見つかり、最高の人生を送れるのかもしれませんね。





映画 何者

朝井リョウさん原作の「何者」の映画を観ました。


就活に伴う自己分析や他者分析を通して繰り広げられる人間関係が、すごく絶妙に表現されていました。


観る人によって、異なる感想を持てる余白の作り方は、すごいなぁと衝撃を受けました。


また、ツイッターを使って真相が暴かれていく場面などはとても現代的で、本当に表現の仕方が秀逸だと思いました。


最後のシーン、僕の目からは涙が流れてくるし、主人公の目からはウロコが落ちていくしで、ここでもまた、観る人によっての解釈を可能にしています。



気になる名言も出てきました。「頭の中では傑作。そこから出られてない。」みたいな言葉だったと思います。



深いです....。